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ゴロスカ

狂人に相応しい終わりを迎えるまでの記録

これは呪いですか?

何を食べても味が感じられない。それに食欲が激減してる。外に出る。穏やかな五月の陽光を感じる。地面に生えてる草花も眩しく照らされてる。そよ風も吹いている。全てのことに少しでも幸せを感じてはいけないストッパーが自動で働く。

綺麗だと思っちゃいけない。
心地いいと思っちゃいけない。
美味しいと思っちゃいけない。
あいつの顔が、いつからかいつも苦しそうに眉をしかめてるようになった顔が浮かんで離れない。
誰よりも苦しでいるのに病と必死に戦ってる母親の姿が。
最も泣き叫び狂いたいのに、毎日黙々と母と猫の介護をする弟の姿が。
娘に自死され心身共にすっかり老けこんで茫然自失状態でも働き続ける父の姿。
視力を失い歩行もままならず自ら水も飲めず痩せ細った身体で、大好きな弟を信頼して懸命に生きてる飼い猫の姿が。
その全てが一日中頭を離れない。
もう何もかも以前のように感じれない。
うだうだいじいじ考え込んでる暇があったら、家族のために体を動かせ。
やるべきことは山ほどあるはずだ。
介護のサポートをしろ。家事をやれ。
母親を安心させろ。弟に一息つかせろ。あれから一時も気の休まる時間が持ててない筈だ。猫の背中だけでも撫でてやれ。父に毎日連絡して安心させろ。
頭も体も動かない。時々何も認識出来なくなる。薬も効かない。現実が白昼夢のようにぼんやりしていて五感が閉じている感覚。
これからさらなる苦しみがもうすぐそこまで迫っている。生き地獄は増幅され続ける。一家破滅はもうすぐそこ。完全なる破滅が訪れるまで自殺はしない。
首吊りか一酸化炭素中毒かヘリウムか。
確実に楽に死ねる方法はどれか。
ま、死ぬ時は薬大量に飲んで酒入れて山ん中で首吊りかな。ヘラヘラしながら人里離れたところで。みんなの顔を思い浮かべればきっと怖くないよ。
これは呪いですか?
俺だけならわかるけど、なんでみんな?
なんなんですかこの地獄。