ゴロスカ

狂人に相応しい終わりを迎えるまでの記録

担当医から連絡があり、母はいつ心臓が止まってもおかしくない状態だと。病院に行った。意識はある。弟が側にいて、ずっと母の手を撫でていた。もう弟は母のためだけに全てを捧げてる。誰からの連絡にも応じないのは全て母の事だけに集中しているためだ。俺は柄にもなく祈った。他界した母の両親と産まれてすぐに亡くなった俺の姉に。どうか弟と母を暖かく包んでくださいと。俺はただ病室でしゃがみこんで、無言で祈り続けるしかなかった。父も来た。実家にも行った。一人でお留守番していた瀕死状態の飼い猫は懸命に生きていた。俺は泣きながら弟とずっと一緒に居てください、弟を守ってくださいと願うしかなかった。